THE ROLLING STONES - HANOVER 1990 2ND NIGHT(2CD) [IMPORT TITLE]

THE ROLLING STONES - HANOVER 1990 2ND NIGHT(2CD) [IMPORT TITLE]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Niedersachsenstadion, Hanover, West Germany 24th May 1990 PERFECT SOUND

 ツアーが行われた本数の割にアイテムが現在に至るまで少ないローリング・ストーンズ1990年のアーバン・ジャングル・ツアー。中でも行程の前半はアイテムが少なく、そうした状況に活を入れるべく敢行されたリリース『FRANKFURT 1990』はマニアから大歓迎されたベストセラーとして現在に至っていますが、今回もまたアーバン・ジャングルのツアー前半を捉えたレア音源を限定プレスCDにてリリースいたします。それどころかレア度と言う点では前回のフランクフルトをも超えるほど。
 そんな5月24日のハノーバー。これまで当日のレア曲がアナログ衰退期(これほどまでレコードが復権した今となっては信じられないような状況でしたが)の1990年にOBRレーベルからリリースされたコンピものLP『I'M LIVING WITH THESE MEMORIES…』とそれの廉価再発盤だった『EUROPE '90 REMEMBER THESE DAYS』に収録されたのみと言う状況でしたので、多くのマニアにとって聞いたことのない公演に等しい存在だったのではないでしょうか。
 ハノーバーでは都合二夜連続のライブが行われていますが、今回リリースされるのは二日目の方。何より演奏内容は二日目の方が断然面白く、もしリリースするのであればこの日であるのは必然。それどころかアーバン・ジャングル・ツアー前半の中でも屈指の面白い一日だと断言いたします。

 今回のリリースに際して元になったオーディエンス録音は先に触れた二種類のLPとは別の音源。それと比べて周囲の盛り上がりをそれなりに拾っていますが、幸いにも演奏に覆いかぶさるようなことは(決して!)なく、何よりLP音源でみられた風に音が流されるが故のうねりと言った野外会場でのオーディエンス録音にありがちなストレスがなく、結果としてLP音源よりも音像が近くて聞きやすい状態で演奏を捉えてくれている点は大きい。「Satisfaction」のようなライブ後半の盛り上がりでも演奏は埋もれることなく捉えられており、むしろ聞いていて楽しく感じられるのでは。
 もっとも大好評『FRANKFURT 1990』二日間の録音と比べるといかにも当時のカセット録音らしい質感なのですが、それでもなお十分に聞き込める音質ですし、比較的ストーンズ近年の記録を封じ込めたカセット・マスターでありながら2023年まで眠っていたのが信じられないほど。
 今回のリリースに際してはそんな粗さやバランスを徹底的に調整して元音源よりもはっきり聞きやすくなっているのですが、とどめは何と言ってもカセット録音にありがちな高いピッチが放置プレイなままで公開されていましたので、そこは限定プレスCDに相応しく徹底的にアジャスト。これで元の音源とは比べ物にならないほど聞き込める状態へと進化してくれたのです。

 何と言ってもこの日は演奏内容が抜群に面白い。実質的にアメリカと日本の行程を消化した上でのヨーロッパですので、アーバン・ジャングル開始五日目にして既に演奏は完成度が高い。「Bitch」のようなライブ序盤からして好調さが際立っている。そうした勢いの中で披露された「Factory Girl」はこれがライブ初演であったのですが、初披露とは思えないほど演奏が練り上げられた素晴らしい出来。先に触れたLPの音源ではこの曲が聞きづらかっただけに、今回の音源で聞けば初演の素晴らしさがよりリアルに感じられます。
 同じようにアーバン・ジャングルを代表するレア・レパートリーであった「I Just Wanna Make Love To You」はこの日がツアー初披露。演奏された位置からも想像できるように、当初ストーンズは「Little Red Rooster」の代わりにこの曲をブルース・レパートリーに据えようとしたのでしょう。ところが演奏が思いのほかぎこちなく、後にシングルのカップリングとしてオフィシャルにリリースされるウェンブリーのテイクの完成度には及ばないのがむしろ微笑ましい。この辺りはツアー序盤のストーンズらしさと言えるかと。
 そしてこの日はハプニングも頻発しているのがまた聞きどころと言え、まずはキースが「Before They Make Me Run」を摩訶不思議なフレーズで始めようとしてあえなくやり直し。現場にいた人たちからすると、すわ「新曲が始まるのか?」混乱されたことでしょう。そんな凡ミスの照れ隠しなのか、次の「Happy」は笑ってしまうほどハイテンションにキースが歌い始めている。
しかし何と言っても極めつけは「Sympathy for the Devil」。研究本で紹介されていたように、ミックがいつものようにステージセットの高台から歌おうとしたところワイヤレスマイクが反応しなくなって開始の雄叫びが聞こえない。フーフー大合唱で盛り上がる会場とは裏腹に気まずくイントロが続きます。結局ミックが高台から降り、雄叫びなしでバンドに合図して歌が始まるというツアー随一のレア・オープニングとなってしまった。このようなハプニングとレア・レパートリーの数々。『FRANKFURT 1990』とはまた違ったアーバン・ジャングル序盤ならではの魅力を満載したマニア狂喜の音源は本当に面白い!

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(リマスター・メモ)
★速いピッチを修正。

★ネット音源では、ヒスを嫌って高音をピンポイントで落しているようなので、過剰にならない程度に持ち上げました。
ハイハットの抜けが良くなったので、全体の印象も結構良くなっています。

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★この日の完全版は史上初。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc:1 (73:53)
1. Continental Drift
2. Start Me up
3. Bitch
4. Sad Sad Sad
5. Tumbling Dice
6. Miss You
7. Almost Hear You Sigh
8. Ruby Tuesday
9. Factory Girl★ライヴ初演
10. Rock and a Hard Place
11. Mixed Emotions
12. Honky Tonk Women
13. You Can't Always Get What You Want
14. I Just Wanna Make Love to You★
15. Before They Make Me Run
16. Happy

Disc:2 (54:30)
1. Paint it Black 」
2. 2000 Light Years from Home
3. Sympathy for the Devil
4. Street Fighting Man
5. Gimme Shelter
6. Band Introductions
7. It's Only Rock 'N Roll
8. Brown Sugar
9. Satisfaction
10. Jumping Jack Flash
11. Carmen