THE ROLLING STONES - IT'S ONLY ROCK 'N ROLL(4CD) [IMPORT TITLE]

THE ROLLING STONES - IT'S ONLY ROCK 'N ROLL(4CD) [IMPORT TITLE]

販売価格: 5,000円(税込)

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商品詳細

Live at Cow Palace, San Francisco, CA. USA 15th & 16th July 1975

 ストーンズ1975年の「TOUR OF THE AMERICAS」における高音質オーディエンス録音の三羽烏と言えばMSG6月27日にLAフォーラム7月13日、そしてカウ・パレスの初日といったところではないでしょうか。カウ・パレスに関しては1980年代半ばに盛り上がったボックスLP・ブームの流れに乗って登場した「IT'S ONLY ROCK'N ROLL」によってファンに定着したのですが、LP三枚組ボックスというリッチな装丁と非常に良好な音質によって、リリース当初はとんでもない価格で売られた(ことがファンクラブ誌のレビューで触れられていましたね)ほど。
 今から約20年前にはこのボックスのアートワークを踏襲した形でVGPレーベルがCDをリリース。こちらはオリジナルとセカンド・エディションでテープのジェネレーションが違うという進化を遂げており、中でもセカンドがカウ・パレスの決定版としてしての地位を揺るぎないものとしました。何しろ高音質な音源ゆえ、その後も次に触れるカウ・パレス二日目とカップリングした形でのアイテムがいくつかリリースされたものの、どれもがVGP盤を超えられないクオリティのものばかり。おかげでVGPセカンドが決定版として長期政権を築くという異例の事態となっていたのです。
ところが意外なことにVGP盤が入手困難となって久しく、名演かつ名音源のカウ・パレスが手に入らない…そんな由々しき事態が現在に至るまで続くという予想外の展開。マニアでなくとも新たなカウ・パレスの登場を待ち望んでいたのではないでしょうか。それに「You Can't Always Get What You Want」から音像がよりオンとなり、いよいよ極上な状態となるのも人気の秘訣。

これほどの名音源ながらもアッパー版の登場がなかなか実現しなかった理由、それは一重にロージェネレーションな音源の登場が実現しなかったことに尽きるかと。マニアならずともフラストレーションが溜まる状況に救いの手を差し伸べてくれたのは、ここ数年レア音源アップロードの重鎮と化した感があるkrw_co。昨年末、彼が遂にカウ・パレス音源のアナログ・マスターをDAT経由でネット上に公開してくれたのです。
当然ながら既にこのバージョンを収録したアイテムがCD-RとプレスCDそれぞれでリリースされていますが、それらはどれもカット部分が放置プレイ。カウ・パレス初日と言えばLP「SAD SONG IS ALL I KNOW」という別音源オーディエンス録音が存在(アイテムとしてのリリースはボックスよりも先だった)します。ましてやLPをCD化したアイテムをリリース済。そうなると、これを駆使した編集を施さない手はない。
そこで今回のリリースに当たっては徹底した補填を敢行しました。「IT'S ONLY ROCK'N ROLL」音源(以下「recorder 1」と称します)におけるもっとも有名な欠損は「Rip This Joint」の中間ですが、実は他にも欠損箇所が多くある。そこを「SAD SONG IS ALL I KNOW」音源(以下「recorder 2」と称します)を駆使することによって、過去最長かつ最良のバージョン、つまり文句なしのアッパー版へと仕上げています。
その緻密な編集は別項にて詳しく紹介していますが、例えば「It's Only Rock'n Roll」のイントロが微妙に欠けていて「recorder 1」では唐突に演奏が始まってしまう印象があった。そこで「recorder 2」を補填したことで完全な状態を楽しめるようになったのです。またバンドメンバー紹介の場面を始めとして、演奏以外の場面においても「recorder 2」を最大限に活用することによって、過去のリリースとは比較にならないほど充実した収録内容にまで進化したのです。おまけに音質の傾向が似ているので音質の変化や違和感がほとんどないのも魅力。この編集によってようやく「Rip This Joint」がコンプリートに聞けるようになった点だけでも世界中のマニアを喜ばせるに十分なもの。元の演奏が勢いに乗ったところで起きた「recorder 1」痛恨のカットでしたので、こうしてストレスなしに聞けるようになった喜びはあまりに大きい。
そして何よりもマスターならではアッパー感は格別。ロングセラーとなったVGPセカンドにあったシャリシャリした感触は消え失せ、俄然ウォーミーでナチュラルな聴き心地が最高。正にマスターからの収録を実感させてくれます。

言うまでもなく演奏が素晴らしいのもこの日の大きな魅力。ライブ開始直後はギター二本の出音が不調ですし、ロニーに至ってはショーの最後まで厚みを欠いたペラペラのトーンで弾き通したにもかかわらず、演奏は激アツ。むしろ直前に行われていたLAの日々よりもスマートにまとまった演奏を聞かせてくれるのでは。変則アンサンブルが見どころでもあった「Fingerprint File」はいよいよ演奏がまとまっており、そんな中で弾きまくるキースのプレイが実に新鮮。
いかにも75年らしく、ミックはショー開始当初から飛ばしまくっていますが、カウ・パレス初日における最高の瞬間として古くから有名な「If You Can't Rock Me」は壮絶。プレイとは別に音だけがイントロから不調なギター二人をカバーするかのようにミックがまくしたてると、それを煽りまくるチャーリーのバスドラ連打は何度聞いても鳥肌モノなのです。惜しむらくはライブ・レパートリーとして熟成した感のある「Doo Doo Doo Doo Doo」の演奏がこの日で終わってしまったことでしょう。

ありがたいことにkrw_coはカウ・パレスの初日はもちろん、二日目も同時にアップロードしてくれました。定番オーディエンスとしての評価を揺るぎなくしている初日と比べ、二日目は不遇としか言いようがありません。まず登場からしてついてなかった。そもそも青いジャケの「THE UDDER SHOW」というLPが初出だったのですが、これをリリースしたレーベルの独自なジャケット・センス(ストーンズの写真を表に使おうとしない)、さらにはオーディエンス録音を中心にリリースし続けたマニアックさが裏目に出ていたからです。72年ツアーSBDの集大成「PLUG IN FLASH OUT」のような例外もありましたが、B級扱いされたレーベルからのリリースだったせいで軽視されてしまったように思えてならないのです。
カウ・パレス二日目のオーディエンス録音はCDアイテムにも恵まれず、初めてのリリースとなった懐かしのバインダー付き「TOUR OF THE AMERICAS '75」はジェネ落ち劣化カセットからの収録。ようやく音質が向上したIDLE MINDの「THE COMPLETE COW PALACE TAPE 1975」は同時収録の初日がイマイチという落ち。さらにはこれのコピー盤と思しき星条旗柄ボックスセットなんてのもありました。
初日と違っていくつかの箇所で露骨な曲間のカットが生じていたのもこの音源のマイナス・イメージを増長させたものです。どうやらこれは元からの録音状態であって、今回のKrw_coバージョンでもそれは変わりません。おまけに初日と違って別音源が存在しないので、今回のリリースに当たっては曲間のカットにクロスフェード編集を施して聞きづらさを一気に解消することに神経を注ぎました。また「You Can't Always Get What You Want」の終盤が未収録という持病に関してはkrw_coがアップロード時に前日の音源をパッチして、とりあえず全長版に仕立てていましたが、彼の疑似完全版編集が思いのほか不自然でしたので、今回のリリースに当たって改めて前日の音源からの補填をやり直しています。いずれせよ別の日の音源からの補填であることは変わりないのですが、元のバージョンと比べると格段になめらかなつながりに仕上げました。

こうして改めて聞いてみると、やや距離感のある音像ながら、こちらも文句なしに高音質の音源であることに驚かされるでしょう。音質自体は前日よりも骨太な印象なのも魅力。それどころか両日の音源ともに余計なイコライズは一切施していないのです。せっかくのマスター収録ですので、昔から定評のある初日だけでなく、どちらもスッキリとナチュラルなアッパー感を活かした仕上がりもまた今回の大きな魅力でしょう。
そして二日目の演奏も意外なほどアツい。改めて聞いてみると、過去に冴えないアイテムばかりがリリースされ続けたせいで軽視されていただけのように思えてなりません。この日はギターの鳴りも問題ありませんし、またしても「Fingerprint File」はキースを中心とした盛り上がりが圧巻。唯一、キースがいつもと違ったチャック・ベリー調のイントロを弾き始めたせいで動揺したチャーリーが入るタイミングを間違えた「It's Only Rock'n Roll」だけがストーンズらしいズッコケといったところでしょうか「Midnight Rambler」でハイテンションなミックも75年そのもの。
このようにベスト刷新が待ち望まれていた初日はもちろん、不遇の二日目も掛け値なしにベストな状態での収録を実現。それにどちらの音源も素晴らしくナチュラルな音質が冴えわたります。もちろんタイトルとアートワークはいにしえのLPボックスの黒を基調としたデザインを改めてフィーチャー。これを1975年カウ・パレスの決定版と呼ばずしてどうする?

★1975年北米ツアーよりカウパレス2公演を、できうる限り編纂収録してみせたカウパレス2DAYS公演決定盤。

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
★ギフト・タイトル(一部レーベル限定)の対象品です。

Live at Cow Palace, San Francisco, CA. USA 15th July 1975

Disc 1 (64:47)
1. Fanfare For The Common Man
2. Honky Tonk Women
3. All Down The Line
4. If You Can't Rock Me / Get Off Of My Cloud ★7:01-7:29演奏後の曲間を補填
5. Star Star ★4:22-4:27、 4:41-6トラック直前まで、演奏後の曲間を補填
6. Gimme Shelter ★6:01-6:20 演奏後の曲間を補填
7. Ain't Too Proud To Beg
8. You Gotta Move ★3:22付近曲中カット部をクロスフェード処理
9. You Can't Always Get What You Want
10. Happy
11. Tumbling Dice ★4:59以降の曲間を補填
12. It's Only Rock 'n Roll 0:00-0:02イントロ部補填、 4:57以降の曲間を補填

Disc 2 (65:20)
1. Band Introductions ★ほぼ丸ごと補填
2. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)
3. Fingerprint File ★7:55以降を補填
4. Angie ★0:00-0:12イントロ部を補填
5. Wild Horses ★1:16付近の音切れをLPソースをオーバーダブして緩和 / 演奏後6:55以降曲間補填
6. That's Life ★カットイン(補填ソースなし)
7. Outa Space ★カットイン(補填ソースなし) / 演奏後4:02以降曲間補填
8. Brown Sugar ★0:00-0:09 補填
9. Midnight Rambler
10. Rip This Joint ★1:05-1:42付近 補填
11. Street Fighting Man
12. Jumping Jack Flash

Live at Cow Palace, San Francisco, CA. USA 16th July 1975

Disc 3 (63:12)
1. Fanfare For The Common Man
2. Honky Tonk Woman
3. All Down The Line
4. If You Can't Rock Me / Get Off Of My Cloud
5. Star Star
6. Gimme Shelter
7. Ain't Too Proud To Beg
8. You Gotta Move
9. You Can't Always Get What You Want ★9:29以降-11:17付近まで15日音源で補填
10. Happy
11. Tumbling Dice ★4:45付近曲間カット編集
12. It's Only Rock'n Roll

Disc 4 (52:55)
1. Band Introductions ★メンバー紹介は殆どカット / 0:26、0:35付近それぞれ曲間カット編集
2. Fingerprint File ★演奏後7:36付近曲間カット編集
3. Wild Horses
4. That's Life ★フェードイン
5. Outa Space
6. Brown Sugar ★演奏後3:44付近曲間カット編集
7. Midnight Rambler
8. Rip This Joint
9. Street Fighting Man
10. Jumping Jack Flash ★フェードイン