BOB DYLAN - ROME 1984 3RD NIGHT: SOUNDBOARD(2CD) [ZION-273]

BOB DYLAN - ROME 1984 3RD NIGHT: SOUNDBOARD(2CD) [ZION-273]

販売価格: 3,800円(税込)

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商品詳細

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Roma Palaeur, Rome, Italy 21st June 1984 SBD(from Original Masters)

 ボブ・ディラン1984年のローマ公演は都合三回行われましたが、初日の6月19日は古くからPAアウトのサウンドボードが流出してマニアに親しまれており、その決定版が現在もベストセラー中の『ROME 1984 1ST NIGHT』でしょう。他の二日間に関しても断片的にPAサウンドボードが流出しており、それらのステージの全貌が記録されていることは明白でした。
 そうした中で現在も続く84年ヨーロッパ・ツアーからのPAアウト・サウンドボードの発掘シリーズの流れに乗って今回はローマ最終日である6月21日の全長版サウンドボードが遂に発掘&限定プレスCDでのリリースが実現します。
 今回もその音質は実に素晴らしい。何と言っても聞く者の耳から脳みそへと直接流し込まれるようなダイレクト感は格別。84年ヨーロッパ・ツアーにおいて中盤戦の始まりと言えたローマ三日間、ライブ開始当初はディランもバンドも様子見と言った雰囲気でステージに挑んでおり、それは先の『ROME 1984 1ST NIGHT』からも垣間見られたものでしたが、この日に関してもライブ前半はディランがバンドの調子を見計らいつつ「Maggie's Farm」辺りから足並みが揃ってくると彼がとても楽しそうに歌っている印象。

 これで自身がエンジン全開となったのでしょう、この日のアコースティック弾き語りコーナーでは何と「Desolation Row」という驚きの選曲が飛び出します。1966年には毎晩のように演奏されていたこの曲も1970年代からはめっきり演奏されなくなってしまい、ここローマ二日目で実現した突然の復活は74年2月のセント・ルイス以来という10年ぶりの復活が84年当時から世界中のマニアを驚かせたものでした。
 その演奏はディランがそれまでの二日間のローマと同じように「It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding)」を始めようとしたものの、彼らしく気が変わって突如「Desolation Row」へと切り替わる様子がPAサウンドボードだと手に取るように分かる。
 この超貴重な1984年版「Desolation Row」が超クリアーなサウンドボードで聞けるというだけでもマニア衝撃の発掘間違いなしなのですが、その演奏がまた素晴らしい。これが10年ぶりの演奏だとは信じがたいほどディランの歌が力強く、本来ならこういう演奏こそ『REAL LIVE』用にマルチトラック収録されるべきでした。それでもこうしてPAサウンドボードが捉えてくれたのは幸運でしょう。

 この演奏からネクスト・レベルへと到達したディランは再びバンドが合流すると彼らを煽りまくっており、「Simple Twist Of Fate」でのいきいきとした歌いっぷり、さらにはイントロからバンドを引っぱる「Enough Is Enough」など絶好調なディランがPAサウンドボードにしっかりと記録されている。また「Like A Rolling Stone」ではいつも以上にイアン・マクレガンのオルガンの音が大きいのですが、おかげで彼が素直にオリジナル・バージョンで聞かれたアル・クーパーのフレーズをなぞっているのがはっきりとわかるのも新鮮かと。
 つい忘れられがちなことではありますが、PAアウトのサウンドボードは元々リリースを前提とした録音ではなく、あくまでスタッフが記録用に残したもの。そのせいでこの日のサウンドボードはアンコールが録音されていない不完全収録だったのです。そこで今回のリリースに際しては以降をAudで補完することでライブ完全収録を実現。
 このAudは音がクローズの極みであるサウンドボードとはまるっきり対照的な音像で奥行きがあり、何よりマイルドな音質が素晴らしい。そこから伝わってくる臨場感も絶品で、これを聞いてサウンドボードから切り替わった物足りなさを感じる人はいないはず。それがライブの盛り上がるアンコールの記録ともなればなおさら。
 結果として一つのタイトルでPAサウンドボードによるステージ側からの雰囲気と会場の盛り上がりの両方を味わえるという無敵な内容へと仕上がりました。これでライブのすべてが聞けるようになっただけでなく、この世にサウンドボードが存在しないアンコールにおけるディランの暴走ぶりもしっかり楽しめる。中でも彼が一人で暴走し、バンドが付いて行けなくなりそうになる「Tombstone Blues」には大爆笑。超レアな「Desolation Row」の演奏とディラン暴走のアンコールというローマ三日間の中でも飛び抜けた一日を完全な形でドキュメント。これは面白い!

★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc:1 (58:36)
1. Intro.
2. Highway 61 Revisited
3. Jokerman
4. All Along The Watchtower
5. Just Like A Woman
6. Maggie's Farm
7. I And I
8. License To Kill
9. Greg Sutton: I've Got To Use My Imagination (Gerry Goffin & Barry Goldberg)
10. A Hard Rain's A-Gonna Fall
11. Girl From The North Country
12. Desolation Row★10年ぶりの演奏

Disc:2 (67:20)
1. Simple Twist Of Fate
2. Masters Of War
3. Ballad Of A Thin Man
4. Enough Is Enough
5. Every Grain Of Sand
6. Like A Rolling Stone

★ここより高音質オーディエンス録音。こちらも絶品

7. Mr. Tambourine Man
8. It Ain't Me, Babe
9. The Times They Are A-Changin' *
10. Leopard-Skin Pill-Box Hat *
11. Tombstone Blues *
12. I Shall Be Released *
13. Blowin' In The Wind *

Bob Dylan - vocal & guitar
Mick Taylor - guitar
Ian McLagan - keyboards
Greg Sutton - bass
Colin Allen - drums
Carlos Santana - guitar *

SOUNDBOARD RECORDING (Disc 2: Trk7-13: Audience Recording)